こんにちは。キャリアコンサルタントの横山遼です。
常日頃から「組織が大事にするべきは人、それも人のやりがいに火をつけることだ」と、述べています。
ですが、やりがいやモチベーションというものは、皆様もご承知の通り目に見えません。
目に見えないものをどう操作するのか。
結論から言うと、他人のモチベーションを100%コントロールするのは、実際は不可能です。
他人を変えることはできないからです。
「他人の考えを変え、確実にモチベーションを上げることができる」
と本気で豪語している人がいたら、疑ってかかりましょう。
人はそこまで万能じゃありません。
たとえ、一時的な洗脳状態に晒し、目をランランとさせることができたとしても、それは幻です。一過性のドラッグに過ぎません。
え。じゃあどうメンバーをマネジメントすればいいの?
やっぱ「やりがい」って意味ないの?
そんなことはありません。
前提として「やりがい」や「働きがい」を持って働く社員が多ければ多いほど組織は上手く行きます。自然と。
ですが、その手法を間違えてはいけません。
マネージャーや経営者が社員のモチベーションを上げることはできません。
社員のモチベーションはその本人にしかコントロールできないからです。
社員がコントロールできることは社員にコントロールしてもらえば良い。
そのために組織は、個人それぞれが自分のやりがいを見つけ、育てられる環境を整備することができます。
私はマネジメントというのは組織の環境だと思っています。
マネージャーというのは環境委員みたいな立ち位置。衛生委員的な。
社員のやりがいを直接的に上げることはできない。
でも、個人が己のやりがいに気がつける、そのキッカケを与えることは十分に可能です。
または、その逆も組織にはできてしまう。(個人の中のやりがいを無視して潰すこともできる)
なので、「人のやりがいに火をつける」という言い方をしています。
(実際には火をつけるのも個人の役割なので、火種を一緒に見つけるって表現のほうが良いかも)
優れたマネージャーは社員のモチベーションを上げるのが上手に見えます。
しかし、実際に内発的なモチベーションを引き出して、やりがいを持ちながら成果を出しているのは、社員その人です。
優れたマネージャーは、個人の中に眠る才能とやりがいの火種を見つけ、そのやりがいの火が消えないように、時には薪を調達し、時には燃え広がらないよう注意しながら、環境を整えているのです。
個人が自らモチベーションを引き出し、やりがいを持ちながら成果を上げ続けられるように、仕事や世界の側をアレンジしていく。
それぞれに合ったステージを準備し、整えていく。
そういうマネジメント(環境)が整っている組織は、これからの時代も柔軟で強く良い組織と言えます。
それでは本日はこのへんで。
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